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LIFE PICTURES

LIFE Pictures  は「映像レーベル」を自称していますが、そもそも「レーベル」という言葉から何を連想しますか?洋服のブランド?レコード会社?

デジタル大辞林で調べたところ

レーベル…

レコードの中央部に曲名・演奏者などを記してはる円形の紙。転じて、レコードの制作・販売にあたる会社やブランド名。

ということだそうです。

元々はレコードに貼るラベルだったのが、「ブランド」に近い意味を持つ言葉になったということですね。私が若かりし頃は、レコードやCDを「レーベル」買いすることって結構ありました。
最近、日本のガールズバンド、、、もといニュー・エキサイト・オンナバンド(NEO)を標榜するChaiがアメリカのsubpopレコードと契約したというニュースがありました。subpop(サブポップ)といえばニルヴァーナのデビューアルバム(「スメルズ…」じゃなくて「ブリーチ」)を手掛け、インディーレーベルながら、90年代のグランジ・ブームを牽引する存在でした。

その他にもthe smithやstrokesを輩出したRough Trade(ラフ・トレード)、電気グルーブが大尊敬するNew Orderを輩出したFactory Records、Oasisを世に送り出したCreation Records、電子音楽だとKen Ishiを世界に届けR&S records、Aphex twin、squrepusher、flying lotus擁するWarp Recorsと個性豊かなレコード会社が1980年~90年代には数多く生まれたのでした。

そして「レーベル」買い、っていうのはそのレーベルへの信頼を意味していた気がします。お気に入りのバンドやアーティストに出会える可能性が高い、というのもあるけど、やっぱり、ものづくりの姿勢や思想に共感しているということが大きかったように思います。インディーレーベルは財政的に不安定なので、subpopのように今も存在感を放っているレーベルもあれば、消滅していったものもあるけど、どのレーベルもアーティストの個性を重んじつつ、何か「一貫性」があってカッコ良かったのです。

Life Picuturesもそんな映像製作チームでありたいという思いから、「映像レーベル」を名乗っているのですよね。


さて、そんなカッコいいインディーレーベルを描いた映画2本をご紹介します。


「24 hours party people」 2003年 監督:マイケル・ウィンターボトム

先述したNew Orderを輩出したFactory Recordsの栄枯盛衰を描いた映画です。舞台はイギリス・マンチェスター。よく街でこのTシャツ着ている人を見かけませんか?

これはFactory Recordsが世に送り出した伝説的バンド Joy Divisonのファーストアルバム(「Unknown Pressure」)のジャケットです。基本このサイトの記事はネタバレ厳禁なので多くは語りません。個人的な見所は「カメラワーク」ですね。ヴィム・ベンダースやジム・ジャームッシュ作品のキャメラマンで知られるロビー・ミューラーが撮影を担当。ドキュメンタリータッチなカメラワークが冴え渡りまくっていて、本当に1970年~80年代のマンチェスターの空気を剃っているかのような気にさせてくれます。

もう一本がこちら

「up side down」 2010年 監督:Danny O’Connor

こちらも先述の、Oasisを輩出したCreration Recordsを描いた作品。こちらは純然たるドキュメンタリーで、当時の関係者のインタビューで構成するというオーソドックスなスタイルながら、そのエピソードが面白すぎて何度も観てしまう作品です。ちょっと前までネットフリックすで見ることができたのですが、今はTSUTAYAに行くしかないみたいです。

最近、バンドやアーティストを描くドキュメンタリー作品が多く生まれていてもちろんそういう作品も楽しんでいますが、 「レーベル」という括りで描く作品も中々面白いよ、ということで。

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