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LIFE PICTURES

【感想レビュー】『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』 

知られざる日本のモッズシーン

公式HPより

「邦画がすごく充実している」という評判を聞き、最近U-NEXTに加入しました。ドキュメンタリー作品の品揃えも良く、大変ありがたいと思っています。取り急ぎ、見逃していた「『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』を視聴。日本のモッズシーンを知る上で大変貴重な作品です。でもまずは「モッズって何?」というところから話をしなくてはいけませんね。

モッズModMods、Modernist)は、イギリス労働者階級の若者の間で1950年代後半から1960年代中頃にかけて流行した音楽ファッション、それらをベースとしたライフスタイル、およびその支持者を指すユース・カルチャーである(wikipediaより)。

イギリス発のカルチャーで、とても音楽と強く結びついています。M-51のコート、フレッドペリーのポロシャツ、ベンシャーマンのシャツ、ドクターマーチンなど、アイコニックなファッションアイテムが日本でも馴染みが深く、今でも人気がありますよね。まず「モッズ」とはどんなものなのか知るには映画「さらば青春の光」を観るのが手っ取り早いでしょう。

映画「さらば青春の光」予告編

ミュージシャンのスティングが「エース・フェイス」役(フェイスは「顔役」の意味らしいです)で出演、華麗にモッズスーツ着こなしています。お笑いコンビ「さらば青春の光」もこの映画からとられているそうです。まあ森田さんはモッズというよりか、アメカジが好きようですが。

ライブハウス 「新宿JAM」とは?

タイトルにもなっている新宿JAMとは2017年に閉店してしまった老舗ライブハウスです。スピッツ、エレファントカシマシ、氣志團、劇中にもちょっと出てきますが後にザ・ブルーハーツを結成する甲本ヒロトさんが、モッズバンド ザ・コーツもよくライブをしていたとか。確かBUCK-TICKの今井さんも上京したての頃、よくライブをしていた場所として新宿JAMを挙げていました。いろんなバンドを輩出していますが、やはりモッズ好きの溜まり場というイメージが当時はあったような…。

80〜90年代の東京モッズシーンやブルーハーツの話は、こちらの対談が面白いのでぜひ!
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/the-blue-hearts/1000000404/1

この映画の主役であるザ・コレクターズは東京モッズの代表格。確か高校生の時、モッズ好きな友人が知り合いでもないのに、ボーカル・加藤ひさしさんのことを「加藤さん」って呼んでいたのを思い出します。私もベスパに乗ったりしてモッズに憧れていた時期があり、一度だけ新宿JAMに行ったことがあります。当時ザ・コレクターズと並び、カリスマ的な人気を誇っていたザ・ヘアーのライブでした。確かボーカルのルイさん(スカパラ、クリーンヘッド・ギムラさんの弟ですね)が脱退し、新ボーカルを迎える記念ライブだったはず。クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」をカバーしていたはず…。その後、私はトランスとかテクノとか現代音楽とかへと音楽的な嗜好が変わり、モッズへの憧れも薄れていったのでした。でも当時、モッズファッションはちょっとブームにはなったんです。お笑い芸人がみんな細身で三つ揃いのスーツを着ていた時期がありましたから。

スタイルを貫くカッコよさ

IT革命が起こる前、80〜90年代って本当に流行の変化が目まぐるしく、ちょっと前の流行がとてもダサく感じる時代でした。それだけいろんな情報へのアクセスが限られていたということでしょうね。いろんな文化をディグれて、自分の好きなものを見つけられる現代って素敵だと思うのと同時に、ずっと自分のスタイルを貫いてきたザ・コレクターズはやっぱりカッコイイ。『THE COLLECTORS~さらば青春の新宿JAM~』 はそんな映画でした。

現在(2024.11.24) U-nextは登録していれば視聴可、amazon prime等でもレンタル可能です。

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